Nr.7 ブラウフレンキッシュ 2021 (エスターハージー ワイン)
3,500円(税込3,850円)
葡萄品種 Blaufränkisch 100%
ブラウフレンキッシュ
辛口 赤 750ml
アルコール度数 13.5%
酸度 4.9g/l
残糖度 0.9g/l
ワイン
明るいルビーレッド。華やかな赤系果実の香り。
ラスベリー、ストロベリーパンチ、ビーツ。さらに非常に繊細でスモーキーなアロマのため、ピノ・ノワールだと思うかもしれません。
ブラウフレンキッシュらしくない、マイルドな酸で、タンニンはソフトでシルキーです。
味わいの点からいうと、このワインは赤とロゼの中間のようです。ですから、提供温度も12〜14℃くらいに軽く冷やすのがおすすめです。
醸造
フォリックベルクはライタベルクの浸食によって作られた沖積扇状地です。ということは、異なった地質学的構造を持っているとも言えます。
エスタハージーのフォリックベルクの畑は標高200-210mで、南東方向に2-3%のわずかな傾斜があります。
南東方向に傾斜があるということは、朝は日照量が豊富だけれど、夕方になると日があまり当たらないということです。
すなわち、光合成は日がたくさん当たる早朝から始まり、ブドウの木の朝露は瞬く間に乾いてしまいます。
午後になると、太陽光線の強さは大幅に減少します。このような状況であるため、真夏であっても、熱のストレスを受けることはありません。
表土は腐植質に富んだ粘土質のローム層でできており、ワインに力強さをあたえます。
下層土は風化した石灰岩とレス土壌から成り、このためソフトで、エレガントなワインになるのです。ブドウは樹齢40年のフォリックベルクの畑より手摘みにて収穫、健康なブドウは全房のまま、ステンレススチールタンクへ移され、二酸化炭素が注入されます。
CO2の添加は細胞内発行を促し、砂糖の代わりに、酵素の助けを借りてリンゴ酸がアルコールへ変換されます。
このプロセスは国際的にマセラシオン・カルボニックとして知られ、主にボジョレーで使用されています。
こうしてできたワインは、酸味が少なく、若いうちから飲むことができます。3週間後、ブドウはプレスされ、酵母で 『古典的に』発酵。スチールタンクで6か月熟成した後、ごく少量の亜硫酸を瓶詰の際添加され、無濾過でボトリングされます。
年間生産量1300本。
ワイナリー:エスターハージー ワイン
ワイナリーの説明
歴史
エスタハージーはオーストリアを代表する侯爵家であり、 オーストリアの歴史において重要な役割を果たしています。ワインづくりにおいても輝かしい歴史があり、当初より傑出した素晴らしいワインを産出しています。
近年、国際市場向けの生産・醸造方法やマーケティング手法をとっていましたが、ここへきてオーストリア国内におけるワインづくり、とりわけブルゲンラント、ライタベルクに再度注目し、自分たちに何ができるのか自問したのです。
そこで、この地域の特色である、独特の石灰質土壌や粘板岩土壌を前面に表現したワインを造るため、このプロジェクトを始めました。
エスターハージーはこれまでの膨大なデータと経験をもとに、型破りな醸造技術、様々な貯蔵容器を使用し、魅力的なワインを創り出します。
このプロジェクトは、地域の特色を生かした、高品質な少量生産のワインを作るためのものであり、今後ゆっくりと時間をかけ、進めていきます。
エスターハージー公爵家は17世紀からブドウ栽培とワイン醸造を手がけてきました。ワイナリーの第一の目標は代々受け継がれてきたワイン作りの伝統と近代的な技術を結びつけることにあります。
エスターハージー公爵家はオーストリアのパノニア地方で数世紀にわたり文化的功績を収めてきました。
エスタハージー家は17世紀からワイン栽培と醸造に携わり、ハプスブルグ王朝の女帝 マリア・テレジアはエスタハージー家のワインを高く評価していました。1758年に赤ワインの為のブドウ栽培が始まりました。エスターハージー公爵夫人マリア・ルナティ・ヴィスコンティがブルゴーニュから来たピノ・ノワールを栽培せよと命令したと当時の書類に書かれています。
エスターハージー公爵家の豪華な宮廷の生活は非常に有名でした。マリア・テレジア皇后のみならず、エスターハージーワインは多くの人々から高い評価を受けていました。このワインはパノニアのマイルドな特別な気候で育ったブドウをエステルハージー宮殿のワインセラーで醸造した高級なワインです。
世界的に有名な音楽家ヨーゼフ・ハイドンは長く宮廷に住み、1789年の書類にあるように給料の一部をワインで支払いを受けていました。
贅沢に慣れていたドイツの有名な詩人ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテはエスターハージーのコレクションの印象的な財宝を見て、「エスターハージーの妖精の国」と称しました。